NeosVRの楽しみ方いろいろ:ソーシャル編

はじめに

ソーシャルVRのひとつ、NeosVRをご存知ですか? もしご存知でなければ次の動画を見てください。

NeosVRはとても自由度の高いメタバース(仮想世界)で、SteamまたはNeosVR公式サイトからダウンロードできます*1。日本語対応していて、デスクトップモードにも対応しています。
いろんなことがVR内のみでできることが特徴だと思います。
neos.com store.steampowered.com

しかし、NeosVRはまだユーザーが少なく*2、普段はどんなことをして遊んでいるのか分かりづらいと思います。現在のコアユーザーはクリエイター寄りの人が多くて、外部から見える情報も開発や技術の話に偏っているように感じます。
そこで、NeosVRの楽しみ方を思いつく限り書き連ねてみようと思います。なお、最近は配信なども増えているので、動画や配信を探せば雰囲気がわかるかもしれません。

想定読者

  • NeosVRはなんでもできるとよく聞くけど、実際にどんなことしてるのかわからんという人
  • NeosVRを始めたばかりで、どんな遊び方ができるかあまり知らない人

以下に書く内容にはぼくがやったことないことや想像の話も含まれているので、こういう遊び方もできるよという類のものだと思ってください。できるだけ実例は上げようと思いますが、実例が無い箇所もあります。
気になる遊び方があれば、その遊び方をしている人を探して話を聞いてみるのがいいと思います。

お前は誰

よっしーと申します。趣味はTRPGです。NeosVRでのユーザー名はyoshi1123_です。
https://vprof.me/@/yoshi1123_
NeosVRにハマってしまって、この間1000時間チュートリアルを達成しました。
今年の5/18から始めて10/12に達成したので、毎日6~7時間遊んでた計算ですね。だいたい合ってます。
この記事は5ヶ月程度遊んでみただけの1ユーザーの視点での記事なので、昔の話とかについては書けないです。ご了承ください。
VR環境はPCVR + Oculus Quest 2で遊んでます。HaritoraXを買いましたがセットアップしてません。

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NeosVRのすがた。見かけたら遊んでください。

NeosVR の楽しみ方:ソーシャル編

文量が思ったより多くなってしまったので、ソーシャル編・アクティビティ編・クリエイティブ編とそれぞれ題して分割して書きます。アクティビティ編とクリエイティブ編は後日書きます。 dinosaur-fossil.hatenablog.com dinosaur-fossil.hatenablog.com

コミュニケーションを取る

NeosVRは一人で黙々と作業しても楽しいですが、観測できるほとんどの人が他人と何かしらの交流をしています(一人でいる人は観測できないだけですが)。

おしゃべりする

何はともあれお喋りです。我々は人間なので、お喋りは楽しいです。
NeosVRは通信方法がP2Pなので、物理的に近くに住んでいるのであれば通話の遅延がかなり少ないです。Discordのボイスチャット並みの会話ができます。
声を出せない人でも、ペンのアイテムを取り出せばどこでも会話できます。NeosVRでは好きな場所でアイテムを取り出すことが可能です。デスクトップ勢で無言勢の場合は、Mute Helperというテキストチャット用のアイテムも存在するので、そちらの方が使いやすいかもしれません。

また、NeosVRでは音声を拾うことが可能なので、リアルタイム翻訳機のアイテムが流通しています。海外勢と言語の壁を超えて会話することもできます。


NeosVRはアイトラッキング・フェイシャルトラッキングにも対応しています。会話してるときや現実で飲食をしているときなどにも実際の表情とアバターの表情をリンクさせることができ、より豊かなコミュニケーションを取れるでしょう。

メッセージを送る

同じワールドにいない人と連絡を取ることも可能です。フレンド同士なら、基本のフレンド機能でテキストメッセージやボイスメッセージを送り合うことができます。メッセージはオフライン状態の人にも送ることができるため、メールのような使い方もできるでしょう。
NeosVRにはVRSNSも存在します。Neow端末を取り出せばどこでも表示され、投稿した呟きは他のワールドとも同期されます。3次元空間に出てくる呟きはVRならではです。

触れ合う

NeosVRでは他人とのふれあいが簡単にできます。NeosVRで揺れモノを実現しているDynamicBone*3では、他人の髪やスカートに干渉することができます。掴んだりすることも可能ですし、引っ張ると伸びるようにもできます。
DynamicBoneの状態や他人との距離なども取得できるので、撫でられているときや髪を掴まれてるときに合わせて表情が変わるようにしている人もいます。
Boopジェスチャー*4をされたときにエフェクトが出るようにしている方もいます。

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髪を掴まれて表情が変わっている様子

また、アバター自体にユーザーがぶつかるコライダーを仕込むことで、他の人を押して動かしたり、自分の手の上に相手を乗せたり、あるいは他人によじ登ったり*5できます。わざわざコライダーを仕込まなくても、相手と握手できるアイテムやハイタッチできるアイテムなどもあります。

写真・動画・配信を見る

NeosVRでは画像ファイルや動画ファイルを簡単に読み込むことが可能で、中に持ち込んだ後は通常のアイテムと同じように拡大縮小、保存や複製などができます。ファイルじゃなくても、スクリーンショットYouTubeのURLをクリップボードからペーストするだけでもNeosVRに読み込むことが可能です。話題に上がった場所の写真や、Webサイトのスクリーンショットなどをその場で取り出して友達と共有できるのはかなり快適です。持ち込んだ写真も並べるだけで個展や展示会のような空間を気軽に作り出すこともできます。
さらに360度の写真や動画にも対応しているため、現実では中々確認しづらい全天球の写真や映像も体験できます。


また、NeosVRは各種配信サービスの配信も動画と同様に見ることができます。コメントの取得もTwitchであれば公式アイテムが、YouTubeなどであればマルチコメントビューアのプラグインとしてユーザーツールが存在します。みんなで配信や配信コメントを見ながらおしゃべりする状況もすぐに実現できます。空を飛べたり自身のサイズを変更したりが簡単にできるので、他の人の視界を妨げないようにするのも簡単です。

Amazon Prime Video のウォッチパーティを利用して、上映会を行うためのツールもあります。NeosVRでは自分のデスクトップをVR内から見ることができるので、各自のデスクトップビューの位置を合わせてウォッチパーティを見ることで、みんなで集まって同じ映像を見てるような体験ができます。

アイテムで遊ぶ

NeosVRではインベントリシステムがあり、権限で許可されている場所であれば、インベントリの中からアイテムを取り出したり保存したりすることが可能です。
鏡が欲しければ鏡のアイテムを取り出せばいいですし、他のワールドで見つけたおもしろアイテムをいつもの溜まり場で友達と共有するのも盛り上がります。
いろんなアイテムを配置するだけで自分だけのワールドができますし、記念日に友達にプレゼントを送ることもできます。

パブリックフォルダを使う

ワールドに配置されているもの以外にも、パブリックフォルダというものでアイテムが配布されていることもあります。パブリックフォルダをインベントリに保存することで、フォルダの中を見ることができます。
初めからインベントリ内にあるNeos Essentialsというパブリックフォルダの中にはさまざまなアイテムがあり、中でもGadgetsにはいろんなギミックが仕込まれた面白いアイテムがたくさん公開されています。アイテムでどんなギミックが実現できるかの参考にもなると思います。

名刺を交換する

NeosVRの日本コミュニティには名刺文化が存在します。簡単に名刺を作成するツールがあるため、フレンド申請を送り合うきっかけにもなりやすくて面白いです。人によっては個性あふれるカスタマイズをしているため、貰った名刺を保存して眺めるのも面白いです。
名刺に埋め込まれていることが多いですが、NeosVRではURLのリンクを共有することも簡単なため、VRだけではなくTwitterなどの外部のサービスで繋がることも手軽にできます。配信をしている方やVTuberの方などは自分の配信チャンネルのリンクを貼っていたりしますし、サークル活動をしている人はDiscordの招待リンクを貼っていることもあります。

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個性的な名刺いろいろ。SNSのリンクなども貼れる。

写真を撮る

NeosVRにはカメラ機能があり、好きなところで写真が撮れます。通常の写真だけではなく、3D写真や360度写真、切り抜き写真なんかも簡単に撮ることが可能です。撮った写真はすぐにワールドに現像されるため、友達と一緒に確認するのも簡単です。
さらに、ユーザー製のカスタマイズカメラも色んなものが配布されています。使いこなせばさまざまな写真を撮ることが可能です。


アバターのポージングを調整できるツールもあります。フルトラッキング機器を使っていなくても、足の位置などを自由に調整できるので、自撮りなどにも役に立つでしょう。

写真を共有する

NeosVRでは他人が撮った写真もすぐにパソコンに取り込むことができます。イベントの集合写真なんかは一人がタイマーで写真を撮ってみんなに配ることが多いです。外部のサービスで画像を共有する手間はありません。

教え合う

NeosVRに持ち込んだものはほぼ全てが同期されます。写真やアイテム、コンテキストメニューアバターセットアップUIまで、ほとんどのものが同期されお互いに確認することが可能になるため、困ったことがあればその場で周りの人に見てもらうことが簡単にできます。初見だと面食らってしまうアバターのセットアップなども、慣れてる人にお願いすればトラブルシューティングまで含めて解決することでしょう。
アバターセットアップに限らず、自分の苦手なことは詳しい人に質問し、自分の得意なことは教え合うというのがその場で簡単にできます。URLやスクリーンショットの共有の他にも、TopazChatを使えばデスクトップ画面の共有も簡単にできるため、BlenderやUnityなどの外部ツールの使い方も教わることができるかもしれません。
JPチュートリアルワールドで困っている人がいたら知っていることを教え合ってみましょう。何か困り事があれば、JPチュートリアルワールドに行ってみましょう。困りごとも一人で悩むよりかは複数人で悩んだほうが解決しやすいと思います。集まった人ではわからないことがあれば、より詳しく知ってそうな人が知り合いにいないか聞いてみましょう。

おわりに

今回はソーシャル編ということで、コミュニケーションを中心に取り上げてみました。次回はアクティビティ編です。ワールドの話やイベントの話などができればと思います。
dinosaur-fossil.hatenablog.com

この記事を読んでNeosVRに興味を持った人はぜひ遊びに来てみてください。
一人で始めるにはまだまだ情報が少ないとは思うので、最初のチュートリアル*6で「みんなで助け合いながらプレイ(パブリック)」を選ぶか、JPチュートリアルワールドに来てください。夜20時以降なら*7親切な人がやってきて教えてくれると思います。
また、毎週火曜日の22時から、初心者案内デーというイベントで操作方法からアバターセットアップまで教えてもらえます。そちらに参加してみてもいいと思います。


もし一人でやってみてわからないことがあれば、NeosVR JP Discordの質問チャンネルや、 Twitter#NeosVR知恵袋で質問してくれると誰かが教えてくれるかもしれません。
discord.com

*1:2021/11/03時点では、Steamからはダウンロードできない状況になっています。これは仮想通貨まわりのSteam規約の影響で、将来的にはSteamから配信されるバージョンでは通貨まわりの機能がオミットされたものが配信されるようになるそうです。詳しい情報はこちら https://wiki.neos.com/Neos_Credits/Steam_Changes

*2:日本時間の21時前後で、全世界のオンラインユーザーがだいたい200人前後。その内日本人が体感で20~40人ぐらい。

*3:UnityにあるDynamicBoneと名前は同じだが、NeosVR固有の別物

*4:Boopジェスチャーの参考記事:https://www.serendipity.page/b/2020/04/boop/

*5:移動モードの歩行(クライミング)では、コライダーを掴んでよじ登ることができます。

*6:Metaverse Training Center というワールドでチュートリアルを受けるところからゲームは始まります。

*7:昼間は学業や仕事などでインしている人が少ないので、日本人はほぼ居ないと思います。