NeosVRのオススメMod紹介

この記事はNeosVR(その2) Advent Calendar 2022の初日の記事です。

adventar.org

NeosVR(その2) Advent Calendar 2022 2日目の担当はいもっちさんです。まだまだ2枚目は空いているので、アドカレ記事を書きたくなった人はぜひ書いてみてください。

はじめに

2022年12月現在、Neosはアップデートが停止してから1年以上経過しています。しかし、Modが許可されているため、ユーザーが勝手に機能拡張を行っています。特に利便性向上系のModが多く、今ではMod無しでは生活できない身体になってしまいました(※個人の感想です)。
Modというのは、直訳すると「改造」になりますが、ゲームに機能を差し込む非公式のプログラムのようなものです。許可されているとは言いましたが、悪用するとモデレーションの対象になるので当然ですが悪いことはしちゃダメですよ。Modに関する詳しい情報は公式wikiを参照してください。ModとPluginのポリシーにも書いてありますが、Mod導入環境は公式サポート外なので、利用は自己責任でお願いします。(NeosJapanコミュニティにはModユーザー向けのチャンネルがあるので、そういう場所での相談などは気軽にしていいです。)

ModとPluginのポリシー - Neos Wiki

以下では、自分が使用しているModをいくつかピックアップしてオススメを紹介します。ここで紹介していないModも、NeosModdingGroupのサイトにたくさん載ってるので、興味があればいろいろ探してみてください。また、Modの導入方法はNeosVR非公式日本語wikiを見てください。Modの管理はNeosVR Mod Managerを使うとわかりやすいかもしれません。

www.neosmodloader.com

neosvrjp.memo.wiki

neom.hazre.dev


Neosでの開発に興味がない人は前半だけ見たらいいです。

Mod関連

Modを使う上で便利になるかもしれないやつです。

ModSettings: Modの設定するやつ

Modの設定メニューをダッシュメニューに追加するModです。これがないと設定変更できないModが多数存在するので、Modを使うなら必須レベルで導入するべきです。なんでNeosModLoader本体に入ってないの?

ExposePatchedMethods: Modの情報をみんなに見せれるようにするやつ

導入しているModのリストをNeos内に出力するModです。設定で全員に見せれるようにできるので、Modは何を使ってるの? みたいに聞かれたときに使えます。それだけ。
ModSettingsの設定にぜんぶチェックを入れておくと、ユーザー直下にLoaded mod namesというスロットが生成されて、導入しているModのリストが生成されます。

生活向上系

みんなにオススメできる、UIなどの便利性向上のModたちです。

SaveItemTweaks: アイテムを保存したときに大きさをいい感じにするやつ

自分のスケールを変えてるときに保存したアイテムを取り出すと、クソデカアイテムorクソちっちゃいアイテムとしてスポーンしなくなるようになる神Mod。アバターを小さくしてる人やユーザースケールを変えがちな人は全員入れるべき。

SaveToWhere: インベントリのどこに保存しようとしているのか表示するやつ

アイテムを掴んでコンテキストメニューからインベントリに保存するときに、保存先になるインベントリの階層を表示してくれるModです。

www.neossearch.com

UserJoinLeaveNotifications: Join/Leaveの通知を出してくれるやつ

自分がいるセッションにユーザーが参加したり、切断したりしたときに、オンライン通知のように通知を出してくれるModです。セッションに人が入ってきたり、誰かが落ちちゃったりしたのがわかります。フォーカスしてないセッションの通知も出せる設定があるので、別セッションで誰かを待っているときや新しいセッションに移動するときに他の人が接続できたかどうかなどもわかります。

DesktopNotifications: デスクトップモードでの通知を見やすくするやつ

デスクトップユーザー向け。VRモードだと見やすいけどデスクトップモードだとぜんぜん気づけないオンライン通知やメッセージ通知を見やすく表示するMod。上述のUserJoinLeaveNotificationsをデスクトップユーザーが使う場合は入れた方がいいです。

SpeedyURLs: 外部URLを開くときに5秒待たなくていやつ

ウェブページを開く外部リンクの許可を求める画面で、5秒待たずに開くボタンを押すことができます。地味に便利。

FlexibleContactsSort: フレンド欄をいい感じに並び替えるやつ

フレンド欄を並び替えます。このModを導入すると、フレンドメニューが少し重くなるのと、押したはずのユーザーが正しく表示されないことがあるので、導入時には注意してください。

SessionTweaks: フレンド欄からセッションに参加しやすくするやつ

フレンドメニューから、フレンドがいるセッションのオーブを取り出したり[Orb]、セッションを先読みしておく[Open]ボタンを追加します。

ContactSessionsUserCapacity: フレンド欄からユーザー人数がわかるやつ

フレンドページから、相手がいるワールドのセッション参加上限人数を表示します。セッションに参加したいのになぜか参加できないみたいなときに、上限いっぱいなのかすぐにわかる。

ClearContactSearch: フレンド欄の検索入力のクリアボタンを追加するやつ

フレンドページの左上の検索入力欄に、入力文字をクリアするボタンを作ります。ちょっと便利。

ContactsPublishedWorldsButton: フレンドの公開したワールドを探しやすくするやつ

フレンドがパブリッシュしたワールドを検索しやすくなるボタンをフレンドメニューに追加するMod。たまに使う。

FriendLinkSessionList: セッションタブからフレンドを送りやすくするやつ

セッションメニューのユーザー一覧から、フレンドページを開けるようにするModです。セッションにいる人のネームプレートが押しづらかったり、ヘッドレスアカウントにフレンド申請をするときに便利です。

NeosBetterIMESupport: キーボードの日本語変換をわかりやすくするやつ

デスクトップユーザー向け。日本語入力時に、変換前の入力もNeosで見れるようにする神Mod。

NeosPasteTweak: クリップボードからテキストをいい感じに貼り付けできるやつ

テキストをコピーしてクリップボードから貼り付けをしたとき、URLの場合はURLを開きやすいアイテムとして、そうじゃない場合はテキストを読みやすいアイテムとして貼り付けできます。テキストをNeos側に貼り付けしたいときに快適。

上がURLを貼り付けた時、下がテキストを貼り付けた時。

ReFract: デリシャスカメラを使うために必要なやつ

オレンジさんの作ったデリシャスカメラで写真を取りたい人向け。カメラを使用しているアイテムのいくつかが機能しなくなるので、導入する場合は要注意。詳しい内容はネオサーチの記事を参照。

www.neossearch.com

SaveExif: 写真にワールドの情報を付けるやつ

写真のファイルにセッション名やセッションにいたユーザーなどの情報を追加するModです。NeosFramesに写真をアップするときに、自動的にユーザー名がタグとして追加できるようになります。

photo.neos.love

NeosFramesでユーザー名を自動でタグ付けしてくれる

DefaultVoiceMode: デフォルトでミュートにできるやつ

無言勢にオススメ。Neosを起動した直後にボイスモードを変更するModです。

CacheGetClapped: 古いキャッシュを消してくれるやつ

使われていないNeosのキャッシュファイルを一定期間経過したら消すModです。キャッシュファイルが肥大化して容量を食いつぶすのを軽減してくれます。

NeosDisableGamepads: ゲームパッド入力で動かないようにするやつ

Neosがなぜか中途半端に対応しているゲームパッドの入力を無効にするMod。Neosを繋ぎながらゲームパッドでゲームしたい人や、ゲームパッドを繋ぎっぱなしでNeosを遊びたい人にオススメ。

StopDisappearingLocomotionMenu: ツールを装備したときでも移動方法を変えれるようにするやつ

ツールを装備すると消えてしまう、コンテキストメニューの移動方法のボタンを消えないようにするやつ。いちいちツールを外さなくても移動方法を変えれるので地味に便利。

開発系

インスペクターやLogiXを扱う上で便利になるModたちです。

インベントリからアイテムのURIを取得するMod。取得したURLは誰でも利用できてしまうので、他の人には教えないようにしてください。なお、なぜかチーズとポテトのボタンのアイコンになっています。謎。
チーズのアイコンはneosdb:///~~~.7zbsonURI、ポテトのアイコンはneosrec:///~~~URIが取得できます。違いはよく知りません。

ExportNeosToJson: 7zbsonで出力できるやつ

アイテムを出力するメニューに7zbsonなどのNeos用の形式で出力できるModです。7zbsonで出力したファイルは、Neosにドラッグ&ドロップで読み込むことでNeos内にスポーンさせることができます。Neos対応形式のアバターやアイテムのファイルを配布したい人向け。

7zbson以外にもいろいろな形式で出力できるようになる

DesktopToolShortcutRemapper: ツールのショートカットを変更するやつ

デスクトップユーザー向け。カスタムツールチップをキーボードの2~0キーに割り当てができる。上述のGetItemLinkで取得できるURLを、ModSettingsで設定できる。

NoMoreGizmoLag: クソデカギズモを生成したときに重くならないようにするやつ

巨大なオブジェクトをインスペクター上で選択した際に、重くならないようにするMod。重い原因となってるピンクのbounding boxが生成されなくしているため、引き換えに選択オブジェクトがわかりにくくなるので注意。

EditorTabbing: タブキーで別の入力欄にフォーカスできるやつ

デスクトップユーザー向け。インスペクターなどのUIXの入力欄をタブで移動できます。

InspectorScroll: インスペクターをスクロールできるようにするやつ

VRユーザー向け。コントローラーのスティック入力などでインスペクターなどのUIXでスクロールできるやつをスクロールします。なお、QuestなどのTouchコントローラーでは移動と入力が被ってしまうので、注意してください。その場合はDevTooltipなどの移動入力が殺されるツールチップを装備するとスクロールが快適になります。

ShowDriveSource: ドライブ元を表示できるやつ

ピンク色になってドライブされてる値から、ドライブ元のコンポーネントを開くことができるMod。ツールを解析したりするときに大活躍。後述のShowComponentSlotと一緒に導入すべき。

ピンク色のDriveされている要素の名前の部分がボタンになっていて、クリックで開ける。誤爆しがち。

ShowComponentSlot: コンポーネントの付いたスロットを表示するやつ

コンポーネントのインスペクターから、そのコンポーネントが付いたスロットを開くことができるMod。前述のShowDriveSourceと併用すると色んなものの解析が楽になる。

MyInspectors: インスペクター用のModをどこでも使えるようにするやつ

他人がホストのセッションでも、インスペクターを自分で生成できるModです。後述のさまざまな、インスペクターに機能追加するModで、ホストが導入してないと使えないやつでも他人のセッションで使えるようになります。

ColorDrop: Colorの値をドラッグ&ドロップでコピペできるようにするやつ

インスペクターでの色の設定欄から、別の色の設定欄へドラッグ&ドロップでコピペできるようにするModです。

ValueProxyExtensions: 色んな値をドラッグ&ドロップでコピペできるようにするやつ

前述のColorDropの色んな値版。float3やfloatQをコピペできるようになるので便利。前述のMyInspectorsの導入推奨。

NonPersistentInspectors: インスペクターが保存されないようにするやつ

開いたインスペクターのPersistentをデフォルトでオフにして、ワールド保存時などにインスペクターが保存されないようにするMod。ワールド製作者や、ワールド制作中の場所によく遊びに行く人などにオススメ。

Persistentが切れてると保存されないので、掃除しなくても最悪大丈夫

ComponentAttacherSearch: コンポーネントをアタッチで検索するやつ

コンポーネントをアタッチするときに検索できるMod。公式実装してくれ。

TypePicker: 型を抽出するやつ

Reference型の入力を補助するMod。Reference型をセットしてその型か、その内部型を抽出してくれる。いちいち型の名前を覚えなくてもよくなるので、Genericsのある型をよく使う人にオススメ。

Type pickerの場所にReferenceをセットして、Base typeを押すとその型、Inner typeを押すとその内部型(?)が自動セットされます。

ShowDelegates: SyncMethodを取り出すやつ

本来は隠されているSyncMethodの参照を取得しやすくするMod。SyncMethodを使いたい人しか入れる価値無し。

CompliantAvatarCreator: アバタークリエイターがヘッドレスセッションでもが飛ばないようにするやつ

アバタークリエイターがヘッドレスセッションで変な場所に飛んじゃうのを防ぐMod。ヘッドレスセッションでアバター作成をよくしたり手伝ったりする人にオススメ。

DynamicBlendShapeDriverSetup: DynamicBlendShapeDriverをいい感じに設定してくれるやつ

DynamicBlendShapeDriverのBlendShapeのリストをいい感じに生成してくれるMod。DynamicBlendShapeDriverを使うなら使うべき。

RendererをセットしてSetup BlendShapes from Rendererを押すと、自動でリストを生成してくれる

LogixUtils: LogiXを便利に書けるようにするやつ

LogiXを便利にする拡張機能がいろいろ入ってるMod。特に便利なのが、WriteノードのRefの先を伸ばしながらセカンダリーでValueRegisterを生成してくれる神機能。

WriteのTargetを伸ばしながらセカンダリーでValueRegisterを生成できるのでdummyのValueRegisterなんかも作れる

Nodentify: LogiXにコメント書いたりRefノードの参照先を開けるやつ

ノードにコメントを書けるようになるModです。が、その機能は割と邪魔なのでオススメしないです。もう一つのRefノードの参照先を開く機能が快適です。上述のShowComponentSlotと一緒に使うのオススメします。

NoPulseFromDisplayImpulse: Pulseノードの球体を消すやつ

Display Impulseノードから生成される球体を発生しないようにするMod。Forノードなどで大量のpulseを発火させてしまったときに処理落ちしなくなるのでオススメ。パルスが発火してるか導入するとわかりにくくなるので、後述のLogixPulseVisualizerを併せて導入するのがいい。

LogixPulseVisualizer: パルスが流れてる場所に色を付けるやつ

パルスが発火したときに、パルスが流れたところだけ色を付けてくれるMod。わかりやすくてきれい。